B型肝炎ウイルス(HBV)の、感染経路は血液や体液となります。
そのため、日常生活において、血液や体液に触れることさえしなければ、まず感染することはありません。
同居の家族の方に感染者がいても、過剰に敏感になって感染者となる家族を遠ざけるようなことは必要ありません。
- 怪我や鼻血
- 皮膚炎等で血液や分泌物が出るような状況
その手当てをご家族の方がするというのは危険です。
また、血液や体液等が付着する可能性のあるカミソリや歯ブラシなどを共用して使う事も感染の可能性が高くなります。
感染者からの食べ物の口移しなどはやめておきましょう。
これも感染の危険が高いとされています。
このように、一定の制限や注意はあるものの、他の日常生活において感染するという心配はありません。
空気感染や経口感染することはありませんし、上記に説明したようなことに気を付けていれば、日常生活において感染する、ということはほぼないでしょう。
お風呂に一緒に入ることや、食器を共用することも問題ありません。
家族間でさえ感染者より先にお風呂に入ったり、食器を分けたりしている方もいらっしゃいます。
これはやり過ぎですし、感染者の方は心を痛めてしまうことです。
自分に感染しないか?
と心配な気持ちもあるかと思いますが・・。
正しい知識を持っていれば、同居の家族から感染するというケースはないと言えます。
同居家族にB型肝炎ウイルス感染者がいる場合にはワクチン接種を!
家族内において、やり過ぎのようなことまでは必要ないとは言ったものの、それでも同居する家族内に感染者がいれば、不安なお気持ちを捨てきれない方もいるでしょう。
そういう方には、B型肝炎ワクチンの接種をオススメします。
それに、血液や体液に触れないように気を付けていても、過ごす時間が長いこともありますよね。
家庭内では突然にして血液や体液などに付着してしまうような場面が訪れるという可能性もあります。
また、乳幼児への食べ物の口移しからの感染、唾液からの感染の可能性もあるとされています。
家族内感染の最善の予防としてはワクチン接種と言えるでしょう。
更に、近年の研究によって感染者からの涙、唾液、汗、尿などにもウイルスが混在している事が分かりました。
B型肝炎ウイルス感染者の方の涙や汗を触ったりすれば感染するということではありません。
涙などからでも感染する可能性があるということは証明されています。
そのため、水平感染を予防するためにも、B型肝炎ワクチンの接種は重要だと言えます。
中には、ワクチン接種をするとB型肝炎になるのでは?という質問が多くありますが、そういうわけではありません。
むしろ、B型肝炎ワクチンの接種により、ほとんどの人が感染を防止することができます。
家族内に感染者の方がいて不安な場合には、B型肝炎ワクチンの接種をオススメします。



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