まず、B型肝炎の治療法には、
- 抗ウイルス療法
- 肝庇護療法
- 免疫療法
があります。
抗ウイルス療法
があります。
ここでは、インターフェロンについて説明していきたいと思います。
インターフェロン治療について
この治療はB型肝炎ウイルスの増殖を抑制することを目的とした治療方法となります。
具体的には、ウイルスが感染している細胞に作用してウイルスの増殖を抑制する作用と、体の免疫力を高めてウイルスの増殖を抑制する作用があります。
この治療の歴史は古くからB型慢性肝炎の患者さんの治療に使用されているものです。
更に、インターフェロン治療は大きく2つに分けることができます。
- 通常型
- ペグインターフェロン
となります。
この違いとしては、HBe抗原陽性の方だけに使用できるかどうかです。
HBe抗原陽性の患者さんだけになります。
HBe抗原陽性だけでなく陰性の方にも使用できるものになります。
HBe抗原とは、
B型肝炎ウイルスの感染状況を調べるためのマーカーの一つで、血液中に含まれているかどうか?その量によって感染の度合いを確認できるものです。
インターフェロンの長所
治療終了後も効果が持続することです。
治療期間については、24週~48週となり、治療開始から2週間は入院して様子を見ることになるのが一般的です。
その後は、1週間に1度、皮下注射を行います。
治療後は、約半年ほど経過観察となり効果を確認します。
抑制作用が有効となれば、ウイルス量が抑えられ、肝炎をおさえて病気の進行を遅らせる効果が期待できます。
インターフェロンの短所
注射薬となるため副作用が多いです。
インフルエンザのような症状や脱毛、食欲不振、うつ傾向などいくつかの症状がでることがあります。
また、有効例は一部であることも一つです。
とはいえ、さまざまな治療方法がある中で、ウイルス性肝炎の根治が期待されているのが「インターフェロン」です。
ただやはり、説明したとおり強い副作用や効果が患者さんによって異なるため、全ての方に効果があるとは言えません。
この点に関しては、医師からよく説明を受け相談したうえで治療方法を考えてください。
インターフェロン治療の助成について
インターフェロン治療は高額となります。
日本では健康保険が充実しています。
B型慢性肝炎の根治を目的としたこの治療では医療費が助成されます。
つまり、少ない費用で治療を受けることができます。
詳細は各都道府県により異なるため、保健所での確認が必要です。
自己負担の限度額(月額)を超える金額については助成されます。
なお、自己負担額は所得等(市町村民税課税年額)によって以下のように決まります。
| 235,000円未満 | 月額の自己負担額1万円 |
|---|---|
| 235,000円以上 | 月額の自己負担額2万円 |
つまり、この月額の治療費がこの負担額を超えた部分に関しては助成がおりることになります。
また、この助成制度の回数は原則1回までとなります。
- 既に1度インターフェロン治療によって助成を受けた方
- その後ペグインターフェロン治療を受ける場合
この助成を受けるためには、お住まいの都道府県への申請が必要となります。
症状によっては受けられない場合もあります。
専門医やお住まいの各都道府県窓口(保健所)に確認をしましょう。



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