B型肝炎ウイルスに感染したからと慌てないで!
このページの目次 [開閉]
ウイルスに感染!
そんなことを聞けば、当然動揺することでしょう。
自分は病気になってしまった!などと不安になるとも思います。
また、ネット上などでは、感染について不安にさせるような情報も飛び交っています。
感染した=肝硬変や肝がんなどの深刻な病気になる!
などと勘違いしていらっしゃる方もいます。
現在、ウイルス性肝炎は治る病気、または深刻になるのを防げる病気となっています。
ですから、自暴自棄になってはいけません。
まずは、慌てずにB型肝炎について正しい知識を得ることが必要です!
そして、病院での治療を行うべきです。
なお、B型肝炎ウイルスに感染していても全ての人に症状が出るわけではありません。
ご自身が感染していることを知らない方も多くいます。
そこで、まずは検査を受けて、感染を知ることも重要です。
B型肝炎ウイルスの正しい知識とその治療について
病院での検査や治療は行うべきです。
治る病気、深刻な症状となるのを防げる病気ということに安心してはいけません。
どんな治療をすることになるのか?
発症についてや治療しないとどうなるのか?
などを説明していきたいと思います。
ご家族や親しい方がB型肝炎ウイルスに感染してしまった。
どんな事に気を付ければよいのか。
正しい知識を持つためにもまずはどんな病気なのかについて知っておくことが大切です。
そもそも「肝炎」って何?
そもそも肝炎とはなんだ?
肝臓の病気です。
この肝臓がダメージを受けると
肝炎 → 肝硬変 → 肝がんという症状に進むわけです。
その中の肝炎ですが、肝臓が炎症している状態となります。
炎症とは、赤く腫れて熱を持つということです。
この状態になることを肝炎といいます。
日本人の約80%が先ほど紹介したA~C型などのウイルスが原因になっています。
肝炎とは
急性肝炎・慢性肝炎・劇症肝炎の3つに分けられます。
この違いは以下のとおりです。
| 肝炎の種類 | 症状と治療 |
|---|---|
| 急性肝炎 | 突然的に発症(炎症を起こす)。 黄疸が出ますが、入院して安静にしていれば症状は治ります。 |
| 慢性肝炎 | 6か月以上炎症がおさまらない場合。 この慢性肝炎が一番多くなっています。 一部は肝硬変になりますが、一般的に自覚症状はなく検診などでわかるケースが殆どです。 肝機能が安定していれば特別な治療は必要ありませんが、症状によって治療が異なります。 |
| 劇症肝炎 | 急性肝炎のうちの一部で、短期間で死に至るケースが多くなります。 初期症状は急性肝炎と同様です。 しかし、黄疸がおさまらず意識障害が出ます。 肝機能レベルが40%以下となると劇症肝炎と診断されます。 劇症肝炎は死亡率が70~80%となるため、すぐに入院が必要となり、救命を目的とした治療となります。 |
なお、B型肝炎ウイルスの場合、ほとんどが急性肝炎となります。
つまり、安静にしていれば治癒することになります。
B型肝炎ウイルスの中でも慢性化しやすいゲノタイプ Aとなると、慢性肝炎となる例もあります。
深刻な症状とならないために!
症状やその治療以外についても、もっと理解を深めていただきたいところです。
肝炎は大きく わけて
- ウイルス性
- 薬物性
- アルコール性
- 自己免疫性
というように4つに原因を分類することができます。
ウイルス性について
A型・B型・C型などに分けられます。
それによって症状や感染経路も異なるため、是非知っていただきたい!
肝炎全体の知識や理解を深めることで、B型肝炎の知識や理解も正しく得られます。
そして、理解や知識を深めてこそ感染は防げますし、深刻な症状となることを防ぐことができます。
B型肝炎ウイルスに感染したからと慌てずにより理解を深めていただき、深刻な症状となることを防ぎましょう。


